少女性と少年性を持つ歌詞と、クラシックの要素を持ちつつ歪んだベース、多彩な感性の、繊細、轟音、奇抜な ギターが壮絶に激突し、絡み合い、混沌とした不条理極まりない世界観と情念を産み出している。 1st album「グシャノウタ」においては、陰鬱な音色のピアノ等のキーボード類が、ともすれば散漫になりがち な混沌とした世界観を表現するにあたって、非常に重要な効果を上げており、本来はスパイス的な役割を果たす はずの装飾音が、逆に、アルバムを一つのトーンでまとめ上げる“芯”の役割を果たしている。 また、彼女達を纏め上げるのは、安定しながらも、異常なほど手数の多いドラムが、バンドの土台となっている と言える。 そして、決定的、唯一無二の世界観を決定付けるのが、ボーカルあう。 「お菓子」「おねしょ」「毛糸のパンツ」等に見られるように、一見幼い少女が書く様な詩や、「不歪曲」や 「少女魚雷」にみられるように、正義や、死について真摯に捉えた歌詞。 デス声から少女特有の幼い声を自在に使いわけ、髪振り乱し叫ぶ様は、異様である。 “捻じ曲がった愛を謳う”、純粋な少女達の剥き出しの感情をそのまま音、一度ライブで体感してみて下さい。 |
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『愚者ガールとか』
●税込定価¥500 |